2013年2月24日日曜日

恵比寿のギャラリーwaitingroomにて、個展「おろち」本日最終日です。
http://waitingroom.jp/japanese/exhibitions/current.html
この展覧会は、わたしにとってとても重要なもののひとつになりました。
お越し下さった方、どうもありがとうございます。

さて〜!最近、仙台きて制作してました。そして、ほぼ完成しました!

あした、2月25日からはじまる「見過ごしてきたもの」展に参加いたします。
この展覧会は、せんだいメディアテークで行なわれている「コール&レスポンス」というプロジェクトが開催する展覧会で、年齢も職業もまったく異なる立場の方達がチームとなって、実際にキュレーションをしていく企画です。

このたび、この企画によんでいただき、2011年の秋にオーストラリアのパースで発表した《IO/アイオー》というインスタレーション作品を出品することになりました(今回のために、半分以上つくりなおしましたが……)。
私の地元である江ノ島水族館の一番大きな水槽からタイトルをとった《相模湾大水槽》(2010)という作品が、海を越え、インド洋にわたることで《IO》(インディア・オーシャン)という作品に結実したのですが、このタイトルのまま、インド洋のように風通しが素晴らしいせんだいメディアテークで発表するとどうなるのだろうか──。そんなこと考えながら、明日から設置作業にはげもうと思っております。

2月25日から3月4日と、開催期間はとても短いのですが、仙台に立ち寄ることがありましたら、是非いらしてください。私は期間中、ほぼ毎日会場に滞在しますので、見つけたらお気軽にお声かけいただければ!

「見過ごしてきたもの」展
会場=せんだいメディアテーク 6Fギャラリー
会期=2013年2月25日(月)─3月4日(月) 11:00〜20:00
※2月28日はメディアテーク休館日
http://www.smt.jp/callresponse/exhibition/index.html

また、佐藤実さんのお誘いにより、3月3日(日)に仙台CLUB
ADDにてDJをやることになりました。他、メディアテークにゆかりある方たち(とても濃い……。)も出演されるようなので、ご旅行で仙台に来られる方は、あわせて遊びに来られるのも◎

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また現在、


と、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]にて、グループ展「アノニマスライフ」展(3月3日まで)
http://www.ntticc.or.jp/Press/2012/9/0928_01_j.html

に参加しております。
先日終了した「アートと音楽」展が転機となって新しい試みにチャレンジした新作です。併せてご覧いただければと!!



2013年2月13日水曜日




去年にひきつづき、今年も恵比寿のwatingroomにて、発表させていただくことになりました。

東京都写真美術館主催 第5回恵比寿映像祭 地域連携プログラム参加

2013年1月19日(土)~2月24日(日)
オープニングレセプション:1月19日(土)18-21時

(プレスリリースもリンク先にあります。)

明日の6時よりオープニングパーティーもありますので、お時間ある方は是非いらしてください~!
おまちしております。
直前のお知らせになってしまい、申しわけありません....。

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「おろち」展

 去年の暮れから、紐や縄のことが気になっている。
 たたずむ縄を見つめていると、日常的に自分の身の回りにあるものなのに、その存在感をふと特異に感じたりする。
 大太鼓の横でとぐろを巻く大縄が、自身の力を使ってぐーっと縮んでいき、予測しない瞬間にふわりとのびる(あ、これは「アートと音楽」という展覧会で発表した自分の作品の描写です)。その様子から重力が歪んだ状態を見ている気がしてきて、時間すらも歪んでしまったかのように身体がうごかなくなってしまった。
 そんなこんなで紐や縄についての本を読みあさっていたら、紐や縄の研究で知られる額田厳さんの「「ひも」があってはじめて「結び」が成り立つ。つまり、「ひも」は、「もの」と「もの」、「もの」と人、さらには人と人とを結びつける重要な役割を担って人間とともに歩んできたといえよう」という言葉に出会った(『ひも』より)。紐や縄は、磁力や重力と同様、なにか見えないエネルギーを発生することで、「結び」という、人間の奥深いところできってもきれない関係をつくるのだ。

 「おろち」とは大蛇のことだ。
 かつて、とある電子通信機の会社の工場に、恐竜の骨格、あるいは大蛇の姿のようなグロテスクな機具が天井からぶらさがっていた。近づいてよく見てみると、それは赤、青、黄などを何十本もよりあわせ、束ねられた電線であった。そして、この「怪物」のことを職場の工員たちは「おろち」と呼んでいたという。
 わたしも、これまでの作品の中で、電線を隠さないようにしてきた。モノとモノとのつながりを提示することで、作品を観る人にも、見えないエネルギーを感じてほしいという思いがあった。

 巳年である2013年はじめの個展では、紐や縄にまつわる力や意味について私なりの解釈を「おろち」という展覧会で発表したいと思う。

 毛利悠子

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また現在、
NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]の「アノニマスライフ展」で大型の新作「fort-da」を展示しています。

NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]『アノニマスライフ展』3月3日まで開催中


どうぞよろしくお願いいたします~。